上野や浅草など東京を代表する観光地の多い台東区が3年後の新しい電波タワー「東京スカイツリー」の開業などに向けて、新たな観光ビジョンの策定に取りかかりました。
台東区は2001年に「台東区観光ビジョン」を策定し、2011年までの10年計画で下町の伝統文化を生かした「国際観光都市」づくりを目指してきました。しかし、2006年に隣の墨田区にスカイツリーの建設が決まるなど、台東区の観光を取り巻く環境が大きく変わったため、新たな観光ビジョンの策定を決めました。
きのう開かれた初めての委員会では観光や鉄道の事業者、学者らが今後の方向性について話し合いました。帝京大学教授で新観光ビジョン策定委員会の溝尾良隆委員長は「ただ作ればいいのではなく、他の区に模範となるような『さすが台東区だ』というような観光ビジョンをつくりたい」と意気込みます。
新しいビジョンの目玉の一つとなるのは東京スカイツリーの活用です。タワーに訪れる観光客は年間270万人と予想されています。これを何とかして台東区側に呼び込みたい区は、タワーの開業に合わせた事業を検討中です。このうち、重要視されているのが観光客の移動手段の確保です。区は巡回バスのルートをタワーまで延ばすことを検討しています。
さらに、タワーと浅草の間を流れる隅田川を活用する方針です。タワーの真下を流れる北十間川への乗り入れも視野に入れ、ターミナルとなる吾妻橋の水上バス乗り場を改築して輸送量の強化を図ります。浅草観光連盟の永野章一郎会長は「船で結ばれれば一番いい。スカイツリーの期待は大きいです」と話します。
このほか、雷門の向かいにある「浅草文化観光センター」の建て替えが決定しました。玄関口・浅草により多くの人を呼び寄せた上で、上野など区内のほかの観光地へ誘導する狙いもあります。
新観光ビジョンは来年の3月末に公表される予定です。観光政策の最先端を行く台東区のビジョンに注目が集まっています。
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2009年6月17日 at 01:52
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